歌は、表現方法の一つである。
でも最近は、心に突き刺さる歌詞が少ないように感じる。
楽しい感じのポップミュージックに男女の妬みを載せているような、
私としては他人事に聞こえてしまう歌詞があふれている。
確かにキャッチーなメロディであれば、歌詞なんてどうでもよいのかもしれない。
だけど、それは心に突き刺さる歌詞を聴いたことがないからではないだろうか?
特に今の日本で流行る歌には、歌詞なんてどうでもいいように、ぞんざいに感じる。
私は一つに、アイドル文化が発達してしまったことに原因があると考えている。
今のK-popブームでも同様の現象が起きているが、驚くほど歌詞がどうでもいい。
歌詞の内容を聞き入っても、結局「好きだ」とか「戻ってきてくれ」とか「ずっと一緒にいたい」とか…もう分かったよ!誰が歌おうと関係ないね、みんな同じことしか言わないもん!って感じ。
しかも、アイドルは自分で歌詞を作っている場合が少ないから、何の思いれもないことが多くて、それが伝わってしまうという残念さ。
誰からの批判も得にくい、当たり障りのない歌詞が歌の可能性を狭めている現状。
だけどそれはやっぱり表に無理やり出てきている人たちの歌。
探せば、心に突き刺さる歌を歌っている人は、たくさんいる。
でも残念なのは、歌に真面目さを求める人が少ないから、売れない→生活できない→解散(引退)の流れに持ち込まれるリスクが高いこと。
J-POP界にだってK-POP界にだって突き刺さる歌詞をつづっている、そして伝えようとしているミュージシャンがいる。
そこで今日は、応援したい!皆に聴いてほしい!心に突き刺さる歌詞がつづられている日本の曲を紹介!
1.WANIMA / ともに
auのCMで一気にお茶の間にも知られるほどの人気者となった彼ら。
私は、これまでの若者の音楽に対する聴き方の姿勢を良い方向に変えてくれた存在だと思っている。
特に日本のバンドは本当に素晴らしくて、アイドル的バンドが増える一方で、自分たちの音で自分たちの言葉で意思を伝えようとしているミュージシャンが、世界に比べても多いのではないかと思う。
特にこの曲が素晴らしいと思うのは、
彼らの音に”生き抜く”ことをテーマにした歌詞が乗り、力強い歌声によって発信される
こと。
ライブの観客にも、生きるエネルギーを感じる。
2.高橋 優 / 旅人
これは名曲に間違いない。
特別彼のファンではない私でも、かなり高評価の曲。
映画『東京難民』の主題歌なのだが、ぜひ映画鑑賞時に流れる時にじっくり聴いていただきたい。
映画内容を思い浮かべながら、歌詞を聴くと泣けてくる。
映画内容はR15指定の少し過激なものになり、共感できる箇所は少ないだろうと思う。
しかしながら、この歌がエンドロールで締めることで、なぜか自分のことを思い返してしまう。
私の場合は、自由に生きている私を周りはどう思っているのか、を考えるきっかけになる。
また、他人を見て、その人の生き方を少しでも尊重したい、とも思える。
「一人じゃない」という歌詞で共感を得るミュージシャンがいる一方で、「人は結局一人だけど、だからこそ今、他人とどうかかわるか」を考えさせるこの歌は、まさに個人を尊重していると思う。
3.超特急 / バッタマン
気取らないアイドル?! いや、そもそもコンセプトはダンスボーカルグループだ。
スターダストが発信する、アイドルのような個性派アーティスト”超特急”。
私の個人的なお気に入り”アイドル”で、このブログにもよく登場する。
特に、この歌はヒャダインさんが作詞作曲を手掛けたのだが、軽快なメロディに乗る、音楽界を生き抜けていきたいという意思表示が素直で、でも面白い。
「バッタマン」ってばったもんをいじった言葉で、しかもMVの最初では他アーティストの名まで出されて批判されるメンバーたち。
そこからのこの歌は、力強い。
自分たちの立場を理解しているような彼らのパフォーマンスが、ヒャダインさん作詞の歌詞だと別個にできない。
さらに素晴らしいのは、「食えなくてもやっていきたい」等のセリフが少なくとも今ここで感じていた本当の想いに聞こえること。そして、「夢の切符は君とつかむんだ」等の君が明らかにファンを指しているということ。
確かに、応援したくなるファンの気持ちが理解できる。
「永〇を誓おう 君を〇り続けるよ」なんてファンに対して思っていないことを歌っている(私のこじつけだが)人たちよりもずっと、素直に感じる。
ファンと一緒に夢をつかみたい、って今までなんであまり歌詞になかったんだろう。
そう、いつだって歌詞に嘘が見えないのが彼らの素晴らしいところ。
最近はドラマ主題歌への抜擢も増えているのだが、レギュラー出演していないのに少し大人なドラマの主題歌にも抜擢されたりと、表現の幅も増えている様子。
ぜひ、さまざま曲を聴いてみてほしい。MVもおすすめ。特に「Yell」。
実は、今日挙げた歌以外にも紹介したい歌はたくさんある。
歌手名で挙げると、
UNISON SQUARE GARDEN、a flood of circle、teto 等の曲は全般的に個人の世界を広げてくれるほどの影響があると思う。
というか、自分たちの芯を貫きすぎてカッコよくて、その生き方が歌に前面に出ているから感動もの。だったりする。
ちなみに、私は今日のテーマに即しては、韓国ではStray kidsとAOMG(レーベル)、中国では华晨宇、台湾では蔡依林、Namweeと八三夭を推している。
各言語の勉強すると分かるのだが、彼らの”世界を生き抜く”意志が感じられるからだ。
正直、音楽に乗せやすい発音を持っているのも事実だし。
海外バージョンについてはまた別の機会に!
では。