人はどの親の元に生まれるかを選ぶことができない。
同じように、人はどの国に生まれるかを選ぶことができない。
今日は、与えられた環境で自分の意志を貫こうとしている、私が感動してしまう歌手(グループ)を紹介する。
1.华晨宇
地球を火星から見たように語る歌手。
バラエティで見せる愛らしさに反して歌う姿は、ある意味恐怖である。
人間に憑依したのか、はたまた彼の素がこちらなのか。
歌詞が分かればますます彼が世界で唯一無二の存在であることに気付く。
そして、中国という国で活動していることに重要な意味を感じるようになる。
2.AOMG
K-POPは正直もうどうでもよい。
だって誰が歌っても同じだから。
でも彼らの音楽には、彼らに出せない色がある。
個人の能力をお互いに十分に理解し、自ら音楽をプロデュースしていく姿は社会を生き抜く人間として尊敬する。
特に『GOOD』には、チームメンバーであるSimonDが自由に生きていることを他のメンバーが誇りにしていることが感じられる。(私はSimonD自体の生き方にも感動するのだが…)
メンバーの個性がとてつもなく人間らしく、音楽人らしく、素晴らしいので以降別に紹介したい。
ちなみに、私はGRAYが歌う『Shape Of You』が本家より好きだ。
3.Stray kids
彼らは、優秀なK-POPアイドルであると思う。
なぜなら、彼らは自分たちが若くしてこの道を選び、生きていこうとしていることがどれだけ厳しいかを認識しているからだ。
実際、それを口に出すグループや人は多い。
しかし、彼らが突出して凄いのはそれを歌詞にしてしまうということだ。
アイドルとしてこのような歌詞を歌うことは、正規のアイドルの需要を満たさない。
それでもアイドルではなく、アイドルを経由して音楽で自分の目指すものを伝えようとする姿を称賛したいと思う。
『Hellevator』の歌詞はとても注目してほしい。
救いの手を伸ばしても誰も助けてくれない。
地獄から抜け出すエレベーターに乗っている。
夢追う者の宿命だと思う。
私は韓国アイドルを好まない人にこそ、彼らの曲を聴いてほしいと思う。
4.黄志明
良い意味でも悪い意味でも興味がずれている歌手。
可笑しな歌を歌う時があると思えば、真剣な歌で歌詞を思い返すたびに泣ける曲もある。
彼のファンが思想の違いによって批判されないことを願う。
『飘向北方』は、簡単に言えば、台湾では稼げないから中国本土に行くしかない、という歌である。
経済的に実際にそうだし、浮き彫りにする素晴らしい歌手だと思う。
5.本兮
若く22歳にしてなくなった彼女。
私が彼女を知ったのは彼女が亡くなった後である。
ちょうどその頃は中国の歌を開拓し始めているときであった。
アイドルのような、でもアイドルとは一線を画すような存在である。
彼女のバックグラウンドを知るほど歌詞の意味が深くなる。
彼女が彼女のバックグラウンドをもってして、本当に自殺したとは信じない人は多い。
しかしながら、彼女が人生を本当に歌詞に映していたのなら、それは私の尊敬する点である。